|
|
|
|
 |
|
|
歯を家に例えると、歯を支えている歯肉や骨など の歯周組織は家を支える土台です。
どんなに立派 な家でも、土台が崩れたらしだいに傾き倒れてし まうのと同様に、歯周組織、特に骨が破壊される と歯はぐらつき、 ついには抜けて しまいます。 これが歯周病です。
歯を支える土台部 分を歯周組織と言 います。それは、歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽骨 から成り立っています。歯と歯肉の接する境目の溝 を歯肉溝といい、ここから歯周病菌が侵入すると歯 周病が起こるのです。 |
|
 |
|
|
|
 |
歯周病の始まり、歯肉炎 |
|
|
歯周病は 「歯肉炎」と「歯周炎」 に大きく分けられます。
歯肉炎は歯周病の始まり で、歯肉に限局して炎症 が起こっています。
歯肉溝と言われる歯と歯肉の境目の溝から歯周病 菌が侵入して炎症が起こります。血管の拡張、うっ 血が起こるために歯肉が赤く腫れたり出血しやすく なったりします。 |
|
|
|
|
|
 |
歯垢・歯石 |
|
|
歯周病の直接的な原因は 口の中の細菌で、歯垢(プ ラーク)中に潜んでいます。 歯の表面に生息するう蝕菌 と違い、歯周病菌は空気が 嫌いな嫌気性菌で、歯と歯 肉の隙間(歯周ポケット)に生息します。この歯垢が 唾液中のリン酸カルシウムによって固く石灰化した ものが歯石です。 |
|
|
|
|
 |
|
|
歯周組織の炎症により、歯と歯肉の境目の歯肉溝 (0.5〜2mm)が病的に深くなったものを歯周ポケット と呼びます。
ポケット内は嫌気性菌である歯周病菌が生息しやす い環境で、プラークが付着、増加しやすくなります。 このため周りの組織がより深く破壊されポケットが さらに深くなるようになります。
歯肉炎では歯槽骨は無事でも、歯肉が腫れて歯肉溝 が深くなり、これを仮性ポケットと呼びます。 |
|
|
|
|
 |
歯周病の4段階の進行 |
|
|
|
|
|
 |
|
歯周炎とは、歯槽骨が破壊され 始めると真性の歯周ポケットと 呼ばれる。 |
|
 |
|
|
|
 |
|
軽度歯周炎で3〜5mm |
|
 |
|
|
|
 |
|
中等度4〜7mm |
|
 |
|
|
|
 |
|
重度では8mm以上となります。 歯槽骨の破壊にともない歯はぐ らつき、歯根の長さの半分以上 に歯が吸収された 重度歯周炎では自然に抜ける こともあります。 |
|
|
|
|
|
|
|
 |
歯周病の原因は細菌 |
|
|
|
歯周病に関係するとされる、口腔内細菌は十数 種類あるとされていますが、
特に
■Porphyromonas gingivalis(P.g.)
■Actinomycetemcomitans(A.a.)
■Bacteroides forsyehus(B.f.)
の3種のグラム陰性嫌気性悍菌が主な歯周病菌です。 これらの細菌が原因で歯周組織が破壊されるのです。
歯周病が全身に影響を及ぼす
歯周病の原因菌が気道や血管を介して全身に影響 することがあります。 歯周病の歯肉からの出血に由来して、細菌性心内膜炎が起こるリスクが高くなると言われています。 また、老人などで肺炎の原因菌が口腔衛生の悪い 歯周病患者の歯垢(プラーク)から検出されていま す。さらに、妊婦の羊水から口腔内に由来する可能 性のあるFuso bacteriumが見つかることがあり、血 行性のものと思われます。そして胃潰瘍の原因菌 であるHelicobacter pyloriが歯垢に住みついている 可能性も指摘されています。糖尿病についても、歯 周病による悪化が認められます。 |
|
|
|
|
 |
歯周病のセルフチェック! |
|
|
|
|
|
|
|
1. 歯肉に痛みがある
2. 歯が長くなってきたような気がする
3. 歯がぐらぐらし、歯の隙間が広がった
4. 歯が揺れて食べ物を噛み切れない
5. 歯肉から血が出やすい
6. 歯肉を押すと膿がでる
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1. 口臭がある
2. 朝起きたとき口の中が粘ついた感じがする
3. 水を飲むと歯がしみて痛い
4. 歯肉が赤く腫れている
5. 歯肉がむずがゆい |
|
|
|
|
|
|